全力投球~諦めたくない夢~
ガシッ
監督が、私の両腕を掴んで顔を向けさせた。
「・・・な、なんですか・・・?」
「絶対、出す。
だましたわけない。私だって、監督としてこのオーダーを出すのに戸惑ったんだ。
絶対、絶対お前を使うから・・・
待っててくれ。」
・・・
「先輩!!!!!!
俺、先輩の分まで頑張りますからっ!!」
あれ?
松田・・・?
すぶりしてたんじゃ・・・
「先輩が、ピッチャーとしてマウンドに戻ったときに・・・俺の打点で大量リードしてるようにするんで、待っててください!!!!!!」
・・・っ!!
「1年が生意気言ってんなっバカっ!!
ぐすっ・・・絶対の約束だからなっ!?」
「わかりましたっ!!!!!!」
1年の松田の言葉で、ようやく冷静になれた。バカ松田のせいで、目から汗出てきちゃったし!!!!!!
活躍、期待してるからな・・・