全力投球~諦めたくない夢~


ガシッ

監督が、私の両腕を掴んで顔を向けさせた。

「・・・な、なんですか・・・?」

「絶対、出す。
だましたわけない。私だって、監督としてこのオーダーを出すのに戸惑ったんだ。
絶対、絶対お前を使うから・・・
待っててくれ。」

・・・

「先輩!!!!!!
俺、先輩の分まで頑張りますからっ!!」

あれ?
松田・・・?
すぶりしてたんじゃ・・・

「先輩が、ピッチャーとしてマウンドに戻ったときに・・・俺の打点で大量リードしてるようにするんで、待っててください!!!!!!」

・・・っ!!

「1年が生意気言ってんなっバカっ!!
ぐすっ・・・絶対の約束だからなっ!?」

「わかりましたっ!!!!!!」

1年の松田の言葉で、ようやく冷静になれた。バカ松田のせいで、目から汗出てきちゃったし!!!!!!

活躍、期待してるからな・・・

< 394 / 439 >

この作品をシェア

pagetop