Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

☩ ☩ ☩

名取さんを適当な所まで送って、美久の部屋へ向かった。

話合いが難航した時の為に、一応タクシーで帰ってね、と言っておいたけど。

もう帰って来てる頃かな。


「…美久?」


ウキウキと踏み込んで暗い部屋に愕然とした。

もう、帰っていてもいいはずなのに…何で、いないの?

まさか帰りになんかあった?

それとも…“木戸さん”といるの?

落ちつくために深呼吸をして、電話を掛けた。

直ぐに出た所をみると、何かあったわけじゃなかったようでホッとする。

けれど。


『私だってもう大人だからほっといて!』


………反抗期?


いつもの美久らしくナイ反抗的な態度で電話が一方的に切られた。

何があったかはさて置き、それで、はいそーですか。と済ませる僕ではない。

当たり前のように搭載しているGPS機能を使って美久の居る場所へ向かう。

辿りついたのは何の変哲もないマンション。

郵便受けを調べて行くと覚えのある名前が一つ。

相良………

美久の職場の店長だ。

……オカマだって聞いてたんだけどな?

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