Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

先ほどの感覚が急にリアルに思い起こされて、ぼんっと噴火したみたいに熱くなる。

さっきあんな事があったのにこんな状態で寝れないよ~。

ドキドキする心臓と格闘しながら、抱きしめる腕の中でひたすら身を縮める。


「ん……」


息苦しいのか時折肩越しに落ちる声。

普段から甘い声音がお酒の所為でいつも以上に艶っぽい。

…どうしよう。
弟相手にドキドキするなんて私、変態…。

だけどいつしか眠りについていた。

だってやっぱり悠里の心地は何よりも私を安心させるモノだから…。





夢うつつの中、柔らかく頭を撫でる感触ととっておきの秘密を教えるような囁き。


「……好き……大好きだよ…」



貴方はだぁれ?

だけど私は知っている。

――――私も貴方の事が好きだって事。

< 25 / 333 >

この作品をシェア

pagetop