Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
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☩side美久☩
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ひゃ~、ちょっと遅くなっちゃったなぁ。
今日は悠里も遅くなるから夕食は要らないとメールをくれたので、私も珍しく仕事の後ちょっと寄り道してきちゃった。
悠里はもう帰って来てるかな……。
ちょっとだけ浮上した気持ちはそんな事を思ってまた簡単に沈んでしまう。
残業?それとも……
恋人の久寿軒さんと会ってるの?
この間悠里が遅く帰ってきた時も……
近づいた悠里からふわっと香った彼女の匂いに思わず逃げてしまった。
二人は恋人同士なんだから会っているのは当たり前で。
彼女の香りが移る程に近くにいても当然で………。
彼女に悠里の幸せを託したのは自分で選択した事なのに、二人が恋人同士であるのを目の当たりにすれば未だに胸が痛くて堪らない。
プルプルと首を振った。
もう!
私は悠里のお姉ちゃんなんだからしっかりしなきゃ!!
私は悠里が幸せならそれでいい。
それでイイんだから…。
気を改め玄関を開け放った。
「ただい………わっ!」
噛んだ訳じゃ無く~。
玄関を開け放った先に悠里がいた。