Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
「そうだ!オマエの所為で俺は王子様から笑い者へと転落したのだ!!」
「そうムキにならないでよ。子供のしでかした可愛い悪戯でしょ?それにあの時だって僕はみんなに真実をちゃーんと説明してあげたじゃない。『僕がバケツの水をうっかり掛けちゃったんです』って。」
「なんというのか、その全てが業とらしくて嘘臭いのだよっ!!オマエが必死な顔で言い募れば募るほどみんな同情的な雰囲気を醸し出し……ぐぁーっ、今と同じではないかっ!!」
頭を掻き毟って地団太を踏む二階堂さん。
あぁ、悲しい程にかつての光景が想像出来る。
……もはや何をどうしていいのやら……。
「ああ!こんな所に居た!!」
そこへ高い怒声を上げてウエディングドレスの女性が飛び込んできた。
これはひょっとして二階堂さんのお嫁さんでは?
新婦さんは脇目も振らず二階堂さんに詰め寄る。
「式をバックレタかと思えば、他人の式に乱入したとか!一体なにやって―――げ。」
早口に捲し立てていた新婦さんは二階堂さんを見るなり顔を引きつらせた。
青ざめる二階堂さんが慌てて言い募る。
「ち、ちが……っ!!これは永久の悪戯で!!!俺はこの歳でオモラシなんてしないぞ!!というか小学校の時のもコイツの悪戯だ!!……誰も信じてはくれなかったけど。」
最後に小さく付け加えられた言葉がまた虚しい。