Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
それもその筈。
二階堂さんのタキシードのズボン、詳細に言うなら、股間から下が絶妙なカンジで濡れているんだもの!!
「あ、皆さん。彼の名誉のためにも誤解しないで下さいネ。これは今僕がうっかり池の水を掛けてしまっただけなんですから。」
「そ、そうなの!!本当なの!今ね、悠里がね……!」
悠里が真面目な顔で釈明するのに乗っかって私も必死に説明するけども。
あぅ~、必死に言えば言う程、嘘っぽく聞こえるのは何故!?
そして釈明虚しく、そこに集まる人達の顔もなにやら同情的なぬるい笑みに変わっていく。
みなまで言うな、と。
で、でも本当なの!
本当に今悠里がいきなり池から水を掬ってぱしゃってしたの!
「き、貴様―――っ!!一度ならず二度までもっ!!」
絶叫を放つ二階堂さん。
涙目の赤い顔でプルプル震えているのは怒りの為なのか羞恥の為なのか……。
なにはともあれ、カワイソウで仕方なしです。
「て……二回目?」
悠里に説明を求めれば、悠里は悪びれた様子もなく肩を竦めてみせた。
「だって彼、事あるごとに絡んできて鬱陶しかったから……。丁度写生大会で公園に行った時にね。小池のほとりで、みんなの表情まで、当時をリプレイしたかのように変わらないね。」
感慨深げにしみじみそんな事を言う悠里。
ああ…二階堂さんがかなり憐れです。
例え誤解といえども小学生にはヘビーな経験だと思う。