Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
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「今更だけどいいのかなぁ…」
「ここまで来といて何言ってんすか。」
とあるマンションの扉の前でぐずぐず言い募っている私を川端君は呆れたふうに見て慣れた様子でチャイムを鳴らした。
中から返事があって間を置かず玄関が開いた。
そこにいた人物と目が合って、そのあまりの意外さにオバカのように口をあんぐり開けてしまった。
サラサラとした短めの黒髪にフレームなしの眼鏡。
鋭い切れ長の瞳。
大まかに言えば須藤クンタイプ…。
『聡明』とか『賢明』という言葉が似合いそうなイケメン。
…だけど、だけどもっ……!
私が鳩マメな間に二人は「あ。これ同僚のミクミク。」「ああ…どうぞ。」というやり取りを交わし終えていた。
「あらん?なんで小娘まできてんのよぅ。」
中に入ってトボケタ店長を見るなり私は思わず飛びついてしまった。
「てて店長!!犯罪っ、これは犯罪ですよっ!!彼、聞きしに勝るイケメンですけどもっ、どう見たってティーンエイジャーじゃないですかぁ!!」