Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

ちょっとダケ道の脇に逸れて、お互いの近況報告。


「え!!先輩ご結婚されるんですか。おめでとうございます!!」

「おうっ!ところで柏木こそどうなんだよ。」

「彼氏出来ました!…結婚はまだまだデスケド。」

「そか。じゃ幸せなんだな。ヨカッタヨカッタ。」


あっはっはと朗らかに笑う。

その笑顔…好きだったな。

未練ではないけれど、ちょっとダケ青春を懐かしむようにセンチメンタルに浸っていると、先輩は悪戯っ子みたいな顔でくくっと笑った。



「もう時効だから言うけど。…俺、柏木が好きだったんだよなぁ。」


………へ。


「わ、………私も、です!!」


思わぬ告白に私も勢いで応えてしまった。

私にはステキな彼氏がいるのに…先輩には結婚する人がいるってのに。

ま、まぁ、時効だもんね!

それにしても、先輩が私を好きだった!?

きゃ~っ、信じられないっっ。



…………ううん。

本当は期待してた。

ひょっとしたらそうなんじゃないかって。

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