【短編】友達彼氏
ポケットに手を突っ込んで、通路を挟んで向こう側の下駄箱に、私と同じように寄り掛かる。
この微妙な距離感が、なんとも私達らしい。
「根岸さ」
「うん」
「あいつのこと待ってんの」
「あいつって?」
「いいよそういうの」
ザー・・・・
「気付いてたんだ」
「そりゃ、気付くだろ。俺のほうがお前より、あいつとの付き合いなげぇんだぞ」
「ふふ・・・・」
「何だよ・・・・・・・」
「でも、残念だけどもう、終わったよ」
「終わった?」
「うん、もう、牧瀬とは友達」
ザー・・・・