瑠璃一味のお戯れな学園生活

狡猾なる地下の王

大穴は、まるで掘削機でも通過した後のように抉られていた。

とても生き物が掘り進んだ穴とは思えぬほどに、綺麗なトンネルが形成されている。

「元々あった穴みたいになってるね」

孔雀が先頭に立ち、狩猟者に貰った松明をつけて穴の中を照らす。

どこまでも奥深く続くトンネル。

一体何キロ続いているのだろう。

「急ごう。野菊がお持ち帰りされて、そのまま美味しく食べられたら笑い話じゃすまないぜ」

「現時点でも、もう笑い話にならないアル」

龍之介の言葉に、鬼龍がツッコんだ。

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