瑠璃一味のお戯れな学園生活
ストン、とカウンターに座るなり。

「遅いアル、めのうちゃん!」

デカイ乳が声を上げた。

「喋ってるのは私アル!あたかも乳が喋ってるみたいな描写するな!」

はい、鬼龍でした。

「あけおめー、瑠璃にめのう」

きちんと新年の挨拶が出来ない、龍娘の教育が窺えるのは霸龍闘。

彼はヒョイと顔を向け。

「孔雀も、あけおめ」

瑠璃やめのうの背後にいる、孔雀にも声をかける。

「うん、あけましておめでとう、霸龍闘」

先にも述べた通り、二人は同級生という事になる。

阿呆の霸龍闘は、『能ある鷹は爪を隠す』な孔雀の潜在能力を見誤っているのか、目下の所、敵は夕城の双子のみと思っているらしいが。

「……」

薄笑みを浮かべる孔雀の真の力を、霸龍闘はまだ知らない。

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