瑠璃一味のお戯れな学園生活
足が言う事を聞かなかった筈なのに。

野菊は素早く立ち上がって、廊下を全力で走り始めていた。

咲花もそれに続く。

逃げなければ!

逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ逃げなければ!

殺されてしまう!

野菊と咲花の頭の中にあったのは、『死にたくない』という一心だけ。

そうやって脅える二人を追い詰めるように、奴はゆっくりと歩いて追いかけてくる。

「ははははははははははは!」

狂ったように。

「はははハハハははハハハハハはははははハはははハハハははははハははははははははハははハハ!」

狂気に憑りつかれたように笑いながら。

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