瑠璃一味のお戯れな学園生活
神社へと続く石段に、瑠璃と鬼龍は腰掛ける。

「そんなに落ち込むな鬼龍、たこ焼きなどまた買えばいい」

「うん…」

瑠璃が言うものの、鬼龍ショボンヌ。

「それにしても珍しいな鬼龍、運動神経抜群のお前が、躓いて転ぶなどと」

まぁ瑠璃の父親も、昔プールの授業中にプールサイドで足を滑らせて転倒するという、らしからぬ事があったという。

弘法も筆の誤り、猿も木から落ちる、鷹雅の川流れ、ちょっと違うか。

「父上とて足を滑らせる事もあるのだ。鬼龍が躓いたとて、何ら恥じる事はない」

そう言って励ます瑠璃。

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