瑠璃一味のお戯れな学園生活
「この下駄がいけないアルッ」

鬼龍は自分の足元を見る。

「普段のペッタンコのスニーカーと違って、歩きにくいアルよッ、べ、別に私がそそっかしい訳じゃ…」

「しかし」

納刀したままの柊を抱えて腕組みしたまま、瑠璃は首を傾げる。

「以前お前の稽古の様子を見た事があるが、足場の悪い場所でも自在に組手をしていたではないか。あの運足(うんそく、フットワークの事)は流石龍娘先生の娘と感心したものだがな」

「う…」

痛い所を突かれた。

瑠璃、鬼龍の言い訳を察してあげて下さい。

< 1,863 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop