瑠璃一味のお戯れな学園生活
ならばと、鬼龍のクラスメイトのシンとリィに視線を向ける。

健啖家のシンが食事を抜く事などは有り得ず、バストアップ作戦が成功したリィも、きちんと欠かさず食事をとる。

そんな二人の食事から、少しばかりお裾分けを…。

シンの食事に手を伸ばした霸龍闘は。

「あいたっ!」

納刀したままのアストレイアで手の甲を叩かれた。

「食い物泥棒は重罪だぞ、霸龍闘!」

星を巡る旅をしていた彼らにとって、食糧確保は死活問題。

例え友といえど、盗人の真似をする者には厳しい。

「大体霸龍闘、早弁がよくない…また買って食べれば…?」

リィが言うものの、霸龍闘の今月のお小遣いは弾丸代のせいで困窮しているのだ。

もうパン一つ買うお金も残っていない。

なら何で揚げアンパン二つも買って食うかね、コイツは。

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