瑠璃一味のお戯れな学園生活
「シ、シン…?」

驚いたようにシンを見つめる孔雀。

「こいつ一刀で使うのは気を付けた方がいいな。多分狂奏丸(こいつ)、振る舞い方よく分かってないんだよ」

そう言って、シンは刀身を離す。

急に軽くなったように、狂奏丸はシンの体から離れた。

「お前のもう片方の愛刀…四季だっけ?ソイツと一緒に使ってやるといい。四季の振る舞いを真似して、狂奏丸もだんだん馴染んでくるからさ」

「……二刀流で来いって事…?」

目を丸くする孔雀。

「あ!一刀じゃ物足りないって意味じゃないぜ?」

シンはブンブン首を横に振った。

「狂奏丸を馴染ませるには、その方がいいってだけで…あぁっ、何言ってんだろ俺っ、余計に不利になるのにっ」

お人好しの勇者は、頭を抱えた。

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