瑠璃一味のお戯れな学園生活
「マテバの調子はどう…?」

「バッチリだ。リィがメンテしてくれたお陰だな」

笑顔を見せる霸龍闘。

顔は他の選手同様の、絆創膏だらけ痣だらけ。

無傷で勝ち進んだ選手は一人もいない。

瑠璃も、シンも、鬼龍もそうだ。

が、やはりリィはとりわけシンと霸龍闘が心配だった。

みんな友人だが、身内と想い人に対しては、そういうものだろう。

「準決勝も勝って、ガンマンは強いんだってとこ見せてやんないとな。そうすりゃリィも鼻が高いだろ?」

「ん…」

微笑むリィだが、自分の事はどうでもいいのだ。

霸龍闘が満足いく結果を出せればいい。

すぐに『そうすればリィも』なんて一括りにして言うのは、霸龍闘もシンも同じ。

こんな時くらい、自分の事に集中すればいいのに。

「無理せず頑張って…」

「おぅ」

霸龍闘は白い歯を覗かせて笑った。

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