瑠璃一味のお戯れな学園生活
「いや、しかしだな」

龍娘は善と琴子のグラスに、持っていた老酒を注ぐ。

「お前達…特に琴子が卒業後に天神学園の関係者になった事を、理事長は非常に喜んでいるぞ」

「何故理事長が喜ぶんですの?」

老酒は飲み慣れていないのか、顔を顰めてチビチビ含む琴子。

「善はともかく、琴子はあまり作中で描写する機会に恵まれなかった。そうこうしているうちに、第一次天神黄金世代の丹下達は卒業してしまったからな。お前を書く機会がなかったのだそうだ」

「へぇ~」

興味なさそうな琴子。

「しかし!」

龍娘は拳を握る。

「事務員!番外編を読んでいて、その手があったかと理事長は喜んでいるぞ!ナイス嫁馬鹿!よくぞ琴子を自宅警備員から引き摺り出したとな!」

「人をニートみたいに言いやがりますの…」

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