瑠璃一味のお戯れな学園生活
ここで女の勘か。

「まさかっ」

「龍太郎さん、もしかしてっ」

七星とこはくが何かに気付く。

龍太郎のよそよそしさ、小夜の俯き具合、これはもしかして。

「お、俺達…結婚する事になってさ…」

「!!!!!」

あまり物事に動じない翡翠さえ、思わず驚愕に腰を浮かす。

「そ、そうか!丹下!お前もとうとう決心したのだな!」

龍娘が龍太郎の肩に手を置く。

拓ちゃんも結婚し、霸龍闘や鬼龍も恋い焦がれた相手と交際を始め、自身も順調な夫婦生活。

唯一、唯一龍太郎だけが、弟子達の中で曖昧な関係のままだったのだ。

こんな喜ばしい事はない。

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