瑠璃一味のお戯れな学園生活
シルヴィと鈴木さんがキャッキャはしゃいでいると。

「何をけたたましく囀ってますの、騒々しい」

小柄な娘が廊下の角から姿を見せた。

居候の琴月 琴子だ。

「おや琴子さん、こんな所で何を?」

「お客が多くて耳障りだから、部屋を出てきましたの」

鈴木さんの問いかけに、琴子は鼻を鳴らす。

「全く…ピーチクパーチクと秋口の百舌のように喧しい…癇に障りますの」

琴子としては、大勢でドヤドヤ押しかけてきた客人達にいい印象は持っていないのか。

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