瑠璃一味のお戯れな学園生活
我儘野菊の不平もようやくおさまり、一行は移動を再開。

ここから先は少し山道になるが、全員まだまだ元気よく歩く。

野菊も孔雀に手を引っ張ってもらいながら進む。

しばらくすると。

「あれ見るだ!ふうしゃ!」

シルヴィの指差した先に、ゆっくりと回転する大きな風車が見えた。

青々と広がる牧草地帯。

鋤を担いだ男性がノンビリ歩いている。

木を組んだだけの簡素な柵の向こうには、ゆったりとした動きで草を食んでいる牛達。

「む…けしからん娘の身内があんなに」

「誰が身内ですかっっっっ!」

翡翠の言葉にすかさずツッコむ七星。

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