瑠璃一味のお戯れな学園生活
しばらく考えた末、缶コーヒーのボタンを押す龍之介。

しかし商品は出ない。

もう一度押す龍之介。

やはり商品は出ない。

むかついたのだろうか、意地になって何度も何度も押し、終いにゃ拳を叩き付けるものの、それでも缶コーヒーは出てこなかった。

「……」

その様子を物陰に隠れて観察し続けるめのう。

最初は見過ごそうとも思ったが、居ても立ってもいられず。

「あのさあ…」

めのうは龍之介に声をかける。

「お金、入れてないんじゃない?」

ハッとする龍之介。

「これ…金いんのか?」

「どこの田舎者よ、君…」

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