瑠璃一味のお戯れな学園生活
こいわい さきもり…。

「あ゛ぁあぁあぁあぁあぁっ!」

その用務員を指差して、シンが素っ頓狂な声を上げる。

「父様達が言ってた!凄腕の死神が天神学園にはいるって!」

「凄腕などと…」

小岩井はまたいつもの無表情に戻る。

「自分などは末席…死神の端くれに過ぎません…」

「本当に死神なんだ…」

リィも驚いたように目を丸くする。

天神学園は種族の坩堝。

人間や神様やカラクリのロボット、そしてシンやリィの故郷では考えられない事だが、魔族さえも友好的に共存しているという。

両親はそんな学び舎で、和平への希望を見い出し、再び元の世界へと戻っていったのだ。

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