通学恋愛
それが、こんなにも呆気ないんだなぁ。


「…渚?嬉しく…なかった??」


急に黙り込んだあたしに、駿太の声がかかる。


「いや!んなワケないじゃん!

あ、そーだ、これ!」


急いで、持ってきたジュースを一本渡す。


「わ、サンキュ!

うぁー、もぅこんなの嬉しすぎて、オレ飲めないわ」


「飲んでよ、120円分!」


「飲む飲む!」


輝くような笑顔で、駿太はジュースを一気飲みした。
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