あぁ、愛しの執事様
はぁぁぁっ

それはそれは深いため息を一つ。

呆然と立ち尽くすしか出来ない。

ガックリ肩を落とした私にまた、誰かが声をかけてきた。

「1年5組の人」

声の方向に振り向くと、黒板をきれいにし終わった『執事様』と目があった。

「はいっっ!」

ビックリしてしまい上擦った声で返事をしてしまった。

すぐ近くに立つ、『執事様』を見上げる。

近くに立つとよくわかる、かなり背が高い。

そして何より、カッコいいんだ。
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