わけあり彼女





その声は、紛れもなく裕也のものだった。



裕也が走って近づいてくる。



「おまえバカか!? そんな格好で……」



あたしたちの間の距離が30センチくらいになったところで、裕也が言った。



「……ごめんなさい」



「夏樹。それ、ホントに悪いと思ってる?」



きつい言葉とは裏腹に、裕也の瞳はどこか優しい。





< 132 / 278 >

この作品をシェア

pagetop