男になりたい女と女嫌いな男
・・・・・・。
驚きでうなずくことも出来ず、口を開くことも出来ない。
そんな俺を見てか、理央はバツの悪そうな顔をして言った。
「いきなり悪かった。ちょっと言葉が足りなかったな。
俺も気になることがあんだよ、お前に。
昨日俺の腕をつかんだ時に言った言葉、覚えてるか?」
ゆっくり首を振る。
何か言っただろうか。全然覚えてねぇ。
「まぁ言った方が忘れんのはよくあることだ。
俺がお前に『何なんだよ、お前』って聞いたとき、
お前は俺にこう言ったんだ。
『男になりたい、女だよ』って」