男になりたい女と女嫌いな男
「純、おい純!」
抱きかかえた純の身体は怖いくらい冷えきっていた。
「り……お…」
虚ろな目で俺を見つめる純。
「純!お前何してんだ!
こんなに冷たくなってまで…」
「会いた…かっ…たの」
「え?」
途切れとぎれの声で弱々しく純が呟いた。
「理央…に、会い…たか…っ…た」
ぐったりとくずれる純の体を抱き締める。
「純…」
俺は純の腕を肩にかけて歩きだした。
純を、早くあったかい場所へ。