男になりたい女と女嫌いな男
集中していると、時間が経つのも忘れてしまう。
勉強を始めてからもう2時間半以上経っていた。
「ちょっと休憩しようか」
純が理科の問題を解き終えたところを見計らって声をかけた。
「うん。なんか疲れたなぁ・・・理央、ココア!!」
「そう言うと思った」
俺は台所に行ってココアを2人分用意すると
こぼさないように部屋へ持っていった。
ココアを飲みながら、ふいに純がつぶやいた。
「わたし、リョッコー受かるかな?」