男になりたい女と女嫌いな男
消えいりそうなその声に、俺は戸惑った。
「・・・どうして?」
「なんかね、自信なくて」
話を聞いていくと、この前の模試であまりいい結果が出なくて
少し落ち込んでいるようだった。
しゅーんとうなだれる純に、俺は笑いかける。
「純、模試の結果に惑わされるなって。
俺が教えてやってんだから、絶対受かるって!!」
ぷっ、と純が笑う。
「・・・なにその自信満々な態度」
「純も俺みたいに自信持てって!絶対、受かるから!」
でも…とまたうつむきかけた純の顔をデコピーン。