Dead Love Children
4、セパレーション
 その2日後に、俺は自分が辞めた学校にモモカに会いに行ってみた。

 会ったら直接告白するつもりでもいたから、ガラにもなくものすごく緊張した。

 学校に入る時、本当は受付で自分の名前を記入する必要があるんだけど、面倒くさかったからそういう作業は全部無視した。

 学校を辞めた俺が、朝なんかに行ったら迷惑だろうと思って放課後にしたんだけど、俺がモモカのクラスを覗いてみてもモモカはいなかった。

 だからモモカがどこにいるのか教えてもらうために、

「あれ、モモカは?」

 とクラスの連中に言おうとしたら、俺の顔を見るなりクラスに残っていた女子達が、

「あれ、タケシじゃーん。久し振り~」

 と言って、呼んでもいないのに俺の所に寄って来た。

 俺は悪ぶってケンカばっかりしていた人間だったから、変な女子からは人気があった。

 厚化粧のギャルから好かれても全然嬉しくなかったけど、女が相手だったから、俺も別に、

「あっち行け」

 とかそういうことは言わずに、話しかけられれば適当に返事はしていた。

 その女子達が俺を見るなり近付いて来て、

「今何してるの?」

 とか、

「彼女は? いる?」

 とかそういうことを聞いてきた。
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