本当は誰よりも

ーーーえッ?!


『黒崎課長?!』

私の独り言に気付いた黒崎課長はそれまで向けていたパソコンの画面から目を離し


『なんだ橘か。一瞬幽霊が出たのか思った。』

そう言って、ふわりと微笑んだ。


その刹那胸を鷲掴みにされたかのような痛みが走ったと同時にドキドキとうるさい位に心臓が脈打ちだす。


『お、おはようございます。』 

ドキドキとうるさい心臓が黒崎課長にも聞こえてしまうのでは、、と焦れば焦る程更に心臓は暴れだす


『ああ。おはよう。』

おはよう。と返してくれた。朝の挨拶。当たり前の事。。。
なのに心臓は黒崎課長の声に反応するかのように加速する。

それはもう、ドキドキを遥かに越えて身体中の血液が心臓に集まってしまたかと思える位だ。
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