【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
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あの事があった次の日、私はお母さんに電話をして
「ごめんね。もう家には帰らない」
って言っておばあちゃんちに居候した。
お母さんはしつこく聞いてきたけど
「学校でちょっとあってね……」
とか言って上手くごまかしたつもり。
それ以来お母さんは私にはなにも言わず、おばあちゃんちから登校するのを許してくれた。
それから高校を決めなきゃいけなくなったときだった。
「雪乃、高校は中学から遠いところにしたら?」
って言われた。
もちろんそれは嬉しかった。けど。
「どうやって通うの?」
おばあちゃんちから中学へ通うのにものすごい時間がかかっていた。
それにおばあちゃんはもう歳で、私なんかがいると迷惑なはず。
それは私にだってわかっていた。