【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】




それからどのくらい経っただろうか。



少し寄り道をして散歩から戻った。



「あ、お帰り」



「こんな時間に危ないだろー。変質者に会わなかったか?」



「ちょっとー、隼人くんだって子供じゃないんだよ?
……大丈夫だったよね?」



「おいおい、先輩まで?大丈夫に決まってるだろ」



「ほーらね、大丈夫だって!」



「今日はな。雪乃知らないだろ。
隼人六歳のときにな、女と間違えられて変な男に捕まったんだぞー」



「えー!なにそれ!それで、どうなったの?」



「『俺の彼女です。』って言って連れて帰ってきた」



「ふふっ、なにそれ。絋君そのとき八歳だよ。それに彼女って…アハハッ!」



「ちょ、待てよ!それは言っちゃダメなやつ!」



「あ、言っちゃったー、ごめーん」



「私なにも聞いてないよ!」



耳を塞ぎ、無邪気に笑う。



まぁ、いっか。




< 199 / 201 >

この作品をシェア

pagetop