【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】




俺の隣にいるよりも兄貴の隣にいた方が幸せなら、快く譲ってやるよ。



「兄貴、誕生日おめでとう」



寄り道した店で買った三つ入ったケーキの箱をテーブルに置く。


「わぁー!ケーキだ!」



「なんだよ、これ買いに行ってきたの?サンキューな」



俺の頭に手を置きワシャワシャと撫でる。



「なぁ兄貴……」



「ん?」



「先輩と、幸せにね」



「なんだよ急に。当たり前だろ?俺が一生幸せにするんだし」



その言葉を聞き、ボッと顔を赤くする先輩。



そんな先輩にキスをして悪戯に笑う。




初めて失恋したけど……そんなに悪いもんでもねぇ。



「誕生日おめでとう」



「おう。ありがとな」



まぁ、兄貴も悪いやつじゃないし。



それに……先輩が俺の姉貴になるのも、悪くないかも。



なんて、今はまだ言葉にしてやんねぇけど。





Happy Birthday兄貴。









< 200 / 201 >

この作品をシェア

pagetop