【完】私のヒーローは学校一のイケメン君【番外編追加!】
我慢していた涙が、溢れでてしまった。
「ごめんっ。ホントにごめん。俺のせいでそんなになって。ごめん……!」
泣きそうな声。掠れた声で何回も謝られる。
「でも樹くん、私のこと本気だったんだよね?」
「あぁ。本気。大好きだった」
「私ね、好きな人ができたの。誰かを好きになるの、無理だと思ってたのに。
でも彼に会って、一緒にいたい、触れたいって思ったの」
いつもニコニコして皆から好かれていて、カッコよくて。
優しくて。
今日ホントにキスしたいって思えた。