闇の向こう側で~あなたの光を~
無理をさせて、
怖い思いをさせて、
勝手に悠さんとお話して、
二人のこと何も知らない私でごめんね。
そして、
何も出来ない私でごめんなさい。
陸「美海、こっちに来て…?」
私は、二人の傍に居てもいいのかしらね。
知ったかぶりで話をした。
二人の名字も何も知らなかったのに。
海「ありがとう」
「え?」
なんで?
私は何も出来なかった。
今だって何をしたらいいかなんて分かんなくて。
海「美海が居てくれなかったら俺たち連れ戻させてた」
そんなことない。
龍や隼人、優悟、慎、紫音だって、したっぱ君達も全力で守ってくれたはずなの。
だから、私が居たところで……。
海「ありがとう、美海」
少し視界がボヤける中、陸を見ると私の大好きな笑顔で頷いてくれた。
「今度は私が二人を救ってみせる。絶対に傷付けたりさせない……っ」