オレンジ色
「ふーん、そっか。いいよ別に、結果は変わらなかったし」

「そうじゃない、結果が全然違ってるから確認してんじゃんか」

 言いながらカズは、祐也が最後に書いたページで指を止めた。


「全然違ってるって、何が?」


 オレの質問に。

「あー!ほら、やっぱり。お前、ちゃんと読めよ。ほら。」


 言いながらノートを差し出してきた。


 オレは見たくもなかったけど、仕方なくノートを受け取って、小綺麗に並んだ祐也の字を見つめた。

 


『シンへ

嫌われても、もういいかなって思うから。
嫌われる前に、言いたい

相沢さんからシンの事が好きだって聞いて、色々迷ったんだけど。
やっぱシンも男だし、彼女も欲しいだろうし。
相沢さんと付き合ってうまく行ったらいいんじゃないかって、思ってる。

思ってるのに、変だね。

そうならなきゃいいのにって、願ってた。

仲原さんとはとっくに別れてたのに、なかなかシンに言えなかったのも。
きっと同じ理由で。

色々考えたんだけど、やっぱり、結論一個しかなかった。

俺、シンのこと好きみたいだ。
友達とか、そういうのじゃなくて

これ読んで、もう俺と話したくないとか気持ち悪いとか思ったら、
もうどこかで会っても知らんふりしていいから。
返事も書きたくなかったら、いらないから

ごめん

シン、ごめん』
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