あ・い・う。


幸い、音は響かなかった。


……あっ、痛い。


やるんじゃなかったわ、物理的な意味で。


別な理由で泣きそう。


「赤羽さん、大丈夫?」


誰かが横から話かけてきた。


えっと、確か


「嗚呼、大丈夫だよ。原くん」


そうだった、原くんだ。


中学からの同級生、原 雄大。


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