あ・い・う。


「……佐助ェ」


佐助。


さすけ。


ちゃすけ。


もう幾ら名前を呼んでも、"アイツが来ることなんて無い"と実感した。


目の奥が熱くなる。


どうしよう。


哭きたい、でも泣いたらまた佐助が。


我慢すれば、止まるかな。


うん、止まる気がする。


私は躊躇いも無しに机に頭を思いっきり頭をぶつけた。
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