クール女子と大泥棒が恋すると、
「ダルい……。」
「風邪だもんね。」
千歳は布団で唸る。
タイミング悪すぎ。
ホントウザイ。
「まぁ、夜は向こう行くからヘーキ。」
「ハ!?」
「『ハ!?』ってハ!?」
ダメに決まってる。
急に高熱出たりしたらどうすんだ!
「ダメだ。新見さんの家に行ってもらう。」
「ハァ!?嫌だよ!」
「嫌とかそういう問題じゃない。
今から新見さんに電話入れる。
待ってて。」
頑固女、とかブツブツ言ってるけど、
無視して私は新見さんに電話した。