君恋日記


「女って何故か荷物多いだろ?
だから荷物運びに来た~!
暮橋荷物貸せよ」

佐田くんはあたしから荷物を奪うと
ひょいっと持ち上げて自分の荷物ももって歩き出した。

「ん?暮橋行くぞ?」

朝から何が何だか分からなくなってうっかりぼーっとしちゃった!

「さ、佐田くん!ありがとう!」



片思いってこんなに幸せなの?

あたし…知らなかった。


毎日があの日から幸せで輝いて。

あたしの初恋…もう十分な気がします。


佐田くんがスキ。

最近イイことばかりが立て続けで起きてるせいか気持ちを抑えられなくなってる自分がいる。


気持ちを抑えて溢れる感情を隠すことで精一杯。

周りを見ることなんか…できなくて。




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