-RAINY BOY1-
『ねぇ、和人。あの日、走ってきてくれた和人はとてもかっこよかったし、ロマンチックだったんだよ♪晴れの日が嫌いな理由が、全くわかんなくなったよぉ。』
絢芽姫が言った。
『どうして?びしょ濡れだったのに(笑)』
俺が笑うと、
『今すぐに、あたしについてきて!』
そう言って、傘も持たせてくれずに俺を外に呼び出した。
そう…。あの、初めて絢芽姫を見た川のほとりに。
『知ってた?和人♪』
絢芽姫は嬉しそうに聞いた。