黒アゲハ

ハナさんが走り去った後、サクラのよぅなほんのり甘い香りがしたのを思い出しながら、タバコの煙をゆっくり吐き出す。 てゆうか、今度っていつ?また会えんの? 独り言を言いながらタバコの火を消した。 「よぉし!華!散歩行くかぁ~」 華のアタマをワッシワッシと撫でると ワン! と返事をした(ように思った)。 昨晩のさくらに行ってみよう… もしかしたらもしかするかも… かすかな期待をしながら外に飛び出した。
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