また会う日まで…(下)
「奏斗っ!!」


あたしは奏斗の腕を掴み泣きじゃくった


「ダメ!!奏斗が人殴っちゃダメ!!」

奏斗が荒い息を落ち着かせ腕を静かにおろした

「ごめん。沙羅。俺、沙羅の事しか見えてなくて…。沙羅を傷つけたこいつが許せなくて。」


あたしは横に首を振る


「奏斗っ。ヤダよ…。あたしの知らない奏斗にならないでっ…」


どんどん離れていくような気がした。


奏斗が…


一番距離の近い奏斗を失いたくなかった
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