マサハルさん
「あー! やっぱい(やっぱり)、バカにしたとやろ?」
その声に、タオルの隙間から柊を見ると、ハイハイするようにして、こちらに来ている。
そして、僕の側まで来ると、正座の体勢で、僕の顔を覗き込んだ。
「そいね(それね)、向こうの遊園地のやつなんだ。……いつか……いっしょに行こうか?」
僕が驚いて体を起すと、柊は、優しく不安そうなを目をして座っていた。
頬が薄く赤くなっているのは、日焼けのせいだろうか。
「そ、それは……」
僕がそこまで言いかけた時だった。
VネックのTシャツの襟ぐりから、柊の白い下着が見えた。
僕は慌てて顔を背けた。