マサハルさん

それから僕とマサハルさんは夕飯の準備を始めた。

今日のメニューは「いんちきチャーハン」。

冷や飯で「玉子ご飯」を作り、刻んだハムとネギを入れて、フライパンで炒めただけのもの。

本当ならハナには、栄養があり、手の込んだものを食べさせてやりたい。

だが、男二人ではどうしても、手っ取り早く腹に収まるものになってしまう。

しかも、今日は、ちゃんと料理をする気分にはなれなかった。



マサハルさんは、僕がフライパンを振る横で、レタスを手で千切ってボウルに入れている。

「バンバンジー」か、この生野菜のサラダしか、マサハルさんは、調理(?)することが出来ない。


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