~いじめ~


「…でも、マジ最低だよね、コイツ。」

桃湖が飽きれた顔で有希を見る。
すると、みんなが一気に悪口を言い始める。
「コイツマジ有り得ない~ウザッ!消えろ~」
「そうだよ、お前なんか生きてる価値ないからー。
さっさとご臨終しとけよ!」
「メイクなんかしても可愛くないし!
キモい癖に調子乗ってんじゃねーよ、消えろ!」
みんな色々思っている事を言う。
「じゃあ…」
と桃湖が何かを提案仕掛けた時、チャイムがなった。
「ヤバい!早く~!!」
と言いながら帰っていった。
あたしもその後を着いて行く。

一瞬、振り返って有希を見た。

地面に座り、震える体を押さえていた。
顔は下向きでよく見えない。

「真由希ー!!
チャイム着席守らないと朝会で恥かくよー!!」

前で桃湖が叫んでいる。
「はーい!分かったー!」
流石に朝会で呼ばれるのは嫌なので、全力で教室に向かった。
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