~いじめ~
昼休みには屋上でひっそりと過ごしている。
今日は、最近できた鳥の巣のためにパンを持って来た。
この時間が、唯一私が私でいられる時間。
風が心地良い。
そっと立ち上がり、屋上のフェンスに寄り掛かって、空を見上げた。
空は、私の心を優しく包み込んでくれそうな…優しい透き通ったマリンブルーの色をしていた。
「綺麗…」
風が、有果の長い髪をさらさらと揺らしている。
しばらくぼーっとしてしまった。
そして有果の頭にふと、一つの考えが頭に浮かんだ。
ここなら…死ねるかも……