【完】泣き顔スマイル
「ごめん」
「…っ」
忘れたくても忘れられなかったのは
別れた理由が曖昧なものだったから。
あの当時、本当のことを言われても理解が出来なかったけれど、時間がたてばこうやって出来ていたはずだ。
それが分からないから、引きずるような形でずっと忘れられずにいた。
「やっぱりモモちゃんが好きなの?」
「分からない。
けど、ヨリを戻したら
またマルが泣くと思うから…」
「だから? 何最後まで
言いなよここまできたら」
「そのとき涙を拭いてやるのが俺じゃないのが、すっごいヤダ」
美香さんが『バカ』と言って腕を叩く。